中通島(と橋でつながっている若松島、頭ケ島)のカトリック教会一覧です。人口2万人ほどの島に、29もの教会があります。
五島列島の中では最もクリスチャン(カトリック信者)数の多い島で、5000人以上(4人に1人)がクリスチャンだそうです。ちなみに、福江島は3万6千人の人口に対して4000人ほどとのことでした。(長崎巡礼センターののガイド談)
なぜこの島にこんなに教会が多いのか?その歴史や背景については、また別のページでまとめて書きます。
・頭ケ島教会
頭ケ島(かしらがしま)教会は、日本では珍しい石造りの教会堂です。
1919年(大正6年)に鉄川与助さんが設計施工を行い、近くの轆轤島(ろくろじま)などから切り出した石をこの教会の信徒たちが船で運んで組み立てて建てられました。いくつかの石には、切り出す際に寸法が記した漢数字が残っているのが見てとれます。
内装は、優美な船底天井(折り上げ天井)と、ツバキをモチーフにした花柄文様があしらわれ、「花の御堂」の愛称もあるとのことです。
・上五島空港
上五島空港は、定期便のない休港中の空港です。
ウィキペディアによると「海上空港と山岳空港の両特徴を兼ね備えた日本でも有数の着陸の難しい空港」とのことで、主に救急搬送用のヘリポートとして運用されているようです。
この空港もそうですが、五島列島の公共の建物は、教会堂をモチーフにしたような建物が多いのが特徴的です。
中には入れませんが、今も屋上には上がれますので、滑走路の様子は見ることができます。
・旧鯛の浦教会
旧鯛の浦(たいのうら)教会は、1903年(明治36年)にペルー神父の指導により建設された教会堂です。
会堂正面には、長崎市内の旧浦上天主堂の被爆煉瓦を一部使用していたレンガ造りの鐘塔があり、この塔以外の部分は木造となっています。現在はすぐ海側に新しい会堂が建てられ、現在は資料室兼図書室として使用されており、キリシタン崩れのころの資料なども展示されています。
左から冷水教会、大曽教会、青砂ヶ浦教会
左側が青方教会、右が跡次教会
・中ノ浦教会
中ノ浦教会
・福見教会
福見教会